スリラー映画主演の山田孝之さん、ロケ地の京都・美山の森は「気持ちの良い場所だった」

映画「唄う六人の女」の先行上映会で、映画に込めた思いを語る山田さん(右)ら=南丹市園部町・アスエルそのべ

 人と自然との共生をテーマに京都府南丹市美山町の芦生の森で撮影されたスリラーで、自然美が盛り込まれた映画「唄(うた)う六人の女」の先行上映会が16日、南丹市園部町のアスエルそのべであった。主演の山田孝之さん(39)が登壇し、「素晴らしい場所があるんだと多くの人に伝えたい」とアピールした。

 希少な動植物が生きる芦生の森で昨春に撮影された。自動車事故で森に迷い込んだ山田さん演じる「宇和島」と、竹野内豊さん演じる「萱島」が目を覚ますと、奇妙な女性たちに監禁されており、脱出を図るというストーリー。環境の保全について考えさせる内容で、10月27日の全国公開を予定する。

 同市が、ロケ地となる素晴らしい環境が身近にあることを市民に知ってもらおうと開催し、400人が詰めかけた。

 舞台あいさつで山田さんは「芦生は気持ちの良い場所だった」と振り返り、京都府出身の石橋義正監督(55)は「芦生でなければ映画はできていない。原生林に近い森が京都にあるのが素晴らしい」と語った。山田さんは「地元のアユがすごくおいしかった」と笑顔を見せ、熊への対策として猟師が同行したエピソードも紹介した。

 その後、映画が初上映され、観客が見入った。

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