「落ちない神社」看板設置 富山県小矢部市の荒間神明社、21年の地滑りで倒壊免れる

荒間神明社への案内看板の設置を喜ぶ氏子ら

 2021年の地滑りによる社殿倒壊の危機を免れ、「落ちない神社」として話題の富山県小矢部市荒間集落にある荒間神明社の案内看板が17日、同集落に設置された。山間部にあり、所在地が分かりにくかったため。

 神明社は21年8月、大雨に伴う地滑りで、社殿の立つ地盤が3分の1ほどえぐり取られ、一部が宙に浮く状態になった。同年12月までに社殿を移動させる工事を行い、倒壊を回避した。

 22年7月には「落ちない神社」の縁起を担いだお守りを作り、人気を集めた。一方、県内外からの参拝客が神明社にたどり着けず引き返すケースが相次いでおり、約200メートル手前の市道に案内看板を設けることにした。

 看板は神明社の大峯智之宮司と氏子が協力して用意し、幅60センチ、高さ2メートル。高田真一宮総代は「参拝する人がさらに増え、地域の活気につながればいい」と期待した。

 お守りは大峯宮司の本務神社の福町神明宮(同市西福町)で取り扱っている。

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