富山県砺波市増山の国史跡・増山城跡で17日、第15回増山城戦国祭りが4年ぶりに開かれた。今回はグルメや雑貨の店などが並ぶイベント「陣屋deマルシェ」と初めて合同開催し、大勢の家族連れらが戦国時代に思いをはせ、さまざまな催しを楽しんだ。
戦国祭りは、増山城跡が2009年に国史跡に指定されてから、広く魅力を知ってもらおうと地元住民でつくる実行委員会が年1回開いてきた。新型コロナの影響で20~22年は中止し、住民らが草刈りなど保全活動に取り組んだ。4年ぶりに開くにあたり、城に興味のない人も訪れやすいようマルシェと合同にした。
メイン会場の観光交流施設「増山陣屋」では、焼き菓子やカレー、地元の野菜など14店が出店。「増山城ウオーク」もあり、約50人が3班に分かれ、解説ボランティア団体「曲輪(くるわ)の会」の話を聞きながらウオーキングを楽しんだ。
サテライト会場のコミュニティー施設「せんだんのHILL」では甲冑(かっちゅう)の着付け体験ができ、試着した富山市婦中町の会社員、島田晃輔さん(23)は「最高の気分。重くて動くだけで大変」と戦国武将の気分を味わっていた。