一番館で岡本作礼展、24日まで

多彩な技法で作品を生み出す陶芸家の岡本作礼さん=唐津市呉服町のギャラリー一番館

 唐津市厳木町に「作礼窯」を構える陶芸家・岡本作礼さん(65)による新作展が同市呉服町のギャラリー一番館で開かれている。斑唐津(まだらがらつ)や黒唐津、ブルーと紫のまだら模様で目を引く「鈞窯(きんよう)」など、多彩な技法で生み出された作品群で来場者を楽しませている。24日まで。

 唐津市内では約1年半ぶりの個展で、茶道具や日常使いの器など約100点が並ぶ。7月には財団からの招待を受け、ほかの唐津焼作家ら3人と韓国に渡って制作。現地の素材を使い、「(韓国の土は)かっちりした雰囲気がある」と岡本さん。粉青など数点を展示している。

 唐津焼のほか、白磁の花入れや皿も。フォルムや釉薬のたれ方など、柔らかで素朴な味わいを見せる。「夏場に作りたくなって、自宅用にと作ったのがきっかけ。唐津だからこそ出せる白磁の表現があるのだと思う」とほほえむ。

 18、23、24日は岡本さんが在廊する。午前10時~午後6時まで。(横田千晶)

陶芸家の岡本作礼さんによる味わい深い酒器など約100点が並ぶ=唐津市呉服町のギャラリー一番館

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