ウクライナに動画でメッセージ 長崎・日見中 平和学習ワークショップ

ウクライナ語で「平和な世界になることを願って」とメッセージを送る生徒たち=長崎市立日見中

 長崎市界2丁目の市立日見中(山本圭介校長、157人)で15日、作品制作やウクライナへのメッセージ動画撮影を通して未来を考える発信型の平和学習ワークショップがあった。
 NPO法人conpeito(西彼時津町)の企画で、講話を聞くだけではなく、生徒自身が世界のあらゆる問題の解決のために考え、世界に発信することが目的。長崎親善人形の会「瓊子の会」も協力した。
 生徒たちはピカソの反戦絵画にならい縦3.5メートル、横7.8メートルのキャンバスに平和への思いを表現するキッズゲルニカを制作。2021年に市立城山小から譲り受けた嘉代子桜2世をモチーフに、日見中全校生徒の手形で満開の花を表した。同校は苗木から3世をつくり、平和の心を広めるプロジェクトも進めている。
 校庭ではバルーンリリースも。水平線から朝日が昇る校章のデザインに「ここから平和を発信する」という意味を重ね、生徒が校章の形に並んで色とりどりの風船を空に飛ばした。平和学習実行委員長の3年、浦田治輝さん(15)は「平和学習の堅苦しい印象がなく、楽しんで参加してもらえたと思う」と話した。

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