チェルシー、若き主将リース・ジェームズの慰留に全力

離脱中のR・ジェームズ。先月のルートン戦はオーナーと一緒に観戦[写真:Getty Images]

チェルシーにイングランド代表DFリース・ジェームズ(23)を手放すつもりは毛頭ないようだ。

ロンドンで生まれ育ち、下部組織時代からチェルシーに所属するリース・ジェームズ。ウィガンへ武者修行に出た期間を除けばチェルシーひと筋であり、すでにクラブの象徴的存在となった23歳は今シーズンからキャプテンも任されている。

積極的な攻撃参加やチャンスメイクのクオリティなどは誰もが知るところだが、一方でケガが多いのが難点。現在もハムストリングを痛めて離脱しており、昨年はカタール・ワールドカップ(W杯)の欠場を余儀なくされた。

それでもチェルシーにとっては欠かすことのできない存在。ここのところ、スペイン『アス』などが「レアル・マドリーがリース・ジェームズに関心」と伝えているものの、イギリス『フットボール・インサイダー』は「チェルシーが易々と手放すわけがないだろう」とマドリーサイドをけん制する。

現在は離脱中とはいえ、今季からチェルシーの指揮を執るマウリシオ・ポチェッティーノ監督はリース・ジェームズを中心としたチーム構築を推進中。右サイドバックor右ウイングバックの一番手であることは想像に難くない。キャプテン任命も長期的な引き留めのためだという。

また、リース・ジェームズは昨年9月に2028年9月まで契約を延長し、週給は25万ポンド(約4500万円)。マドリーはスペイン代表DFダニエル・カルバハルの後継者候補と認識してか、2024年夏の獲得を念頭に置いているようだが、実現には「馬鹿馬鹿しいほどの金額が必要になる」とのことだ。

今や欧州屈指のクロッサーの1人でもあるリース・ジェームズ。チェルシーは主力選手のケガが相次いでいるだけに、なるべく早くスタンフォード・ブリッジのピッチに戻って来てもらいたいところだ。

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