秋の彼岸に彩り添えて 栃木県内でスプレーマム出荷最盛期 大産地・塩谷は50万本予定

出荷のピークを迎えた色とりどりのスプレーマム=18日午前8時5分、塩谷町大宮

 秋の彼岸に向け、仏花などに重宝されるスプレーマム(スプレー菊)の出荷が、栃木県内の生産農家でピークを迎えている。

 県内一の生産量を誇るJAしおのや塩谷花卉(かき)部会のスプレーマム研究会では21軒の農家が栽培し、計約50万本を出荷する予定という。

 同研究会長で、塩谷町大宮、農業吉成信哉(よしなりしんや)さん(48)は4棟のハウスで約4万本を栽培。18日は朝から作業場で、オレンジの「セイレグアス」やピンクの「セイアンジェ」など4品種約1200本を箱詰めした。

 吉成さんは「今年は猛暑や9月の大雨の影響などで収量がやや少ないものの、例年通りの良い出来になった」と出荷作業に汗を流していた。

出荷を待つ色鮮やかなスプレーマム=18日午前7時50分、塩谷町大宮

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