恐竜の世界にわくわく 作家の黒川さん、富山でお話会

大勢の子どもに恐竜の絵本を読み聞かせる黒川さん(右)=富山市立図書館本館

  ●富山市立図書館で「絵本ランド」

 とやま元気ワールド「絵本ランド2023」(富山新聞社、北國新聞社などでつくる実行委員会主催)のイベント「親子で楽しむお話会 恐竜博士になろう」は18日、富山市立図書館本館で開かれた。「恐竜絵本作家」として活躍する黒川みつひろさんが最新作を読み聞かせたほか、恐竜や化石などについて説明し、親子ら約200人が太古の世界に想像を膨らませた。

 黒川さんが6月発行の「恐竜トリケラトプスとかいぶつきょうりゅう」を読み聞かせると、子どもたちはモニターに映った絵本の世界にくぎ付けとなった。ティラノサウルスの大きさや習性、自身が所有する化石についても説明し、「恐竜が好きな人は地球の自然も好き。自然を大事にする大人になってほしい」と呼び掛けた。質問コーナーや手品も盛り上がった。

 父親と訪れた同市鵜坂小3年の松山颯希さんは地球に隕石(いんせき)が衝突した際、翼竜のプテラノドンがなぜ逃げられなかったのかを黒川さんに質問し、衝撃波に耐えられなかったと説明を受けた。将来は福井県の恐竜博物館近くに住むのが夢という松山さんは「大好きな絵本の先生に会えてうれしかった。恐竜のことをたくさん知れた」と声を弾ませた。

  ●富山短大生が歌とダンス キュウリ題材にノリノリ

 お話会前には、富山短大幼児教育学科の2年生9人が手遊びや夏野菜に関するクイズなどを披露した。キュウリを題材とした歌とダンスを繰り広げると、ノリノリで踊る子どもの姿も見られた。

 保育士や幼稚園教諭を目指す9人は教育実習を終えたばかり。リーダーの森田英未さんは会場の好反応を喜び、「実習の成果を生かすことができ、良い経験になった」と振り返った。

 絵本ランドはオンラインで開かれており、ホームページではアナウンサーらによる読み聞かせなどが楽しめる。10月31日まで。

キュウリをテーマにした歌と踊りで子どもを楽しませる富山短大生

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