サブに回ったアーセナルGKラムズデールにチェルシーやバイエルンが関心を高める

写真:ラムズデールはエヴァートン戦でベンチを温めた

アーセナルに所属するイングランド代表GKアーロン・ラムズデールへの注目度が、にわかに高まっているようだ。イギリス『デイリーメール』電子版が報じている。

アーセナルのミケル・アルテタ監督は9月17日に行われたプレミアリーグ第5節エヴァートン戦において、それまで正守護神を務めていたラムズデールを控えに回し、今夏、ブレントフォードから期限付き移籍で獲得したスペイン代表GKダビド・ラヤを先発出場させた。

アルテタ監督はこの選択について「ファビオ・ヴィエイラやガブリエウ・ジェズスと同じ理論だ。特定のことをする試合があれば、別のことをしなければならない試合もある」と説明。今後はラムズデールとラヤをローテーションで起用する可能性も示唆した。

このコメントから察するに、アルテタ監督は今後もラムズデールに信頼を置き、重用する可能性が高いと言えるが、急な守護神の交代を断行したことで、ライバルクラブがラムズデールへの関心を強めるようになったという。

その1つがチェルシーだ。今夏、ブライトンからスペイン代表GKロベルト・サンチェスを獲得したが、GKのオプションを強化することに引き続き前向きな姿勢を示しているという。また、来年3月に38歳になるドイツ代表GKマヌエル・ノイアーの後継者を探しているバイエルンも、現在25歳のラムズデールに関心を示しているようだ。

たとえ今後、アーセナルでラムズデールよりもラヤの起用頻度が高まったとしても、アルテタ監督が冬の移籍マーケットでラムズデールの放出に踏み切る可能性は低いだろう。ただ、来夏のマーケットで6000万ポンド(約109億8200万円)以上のオファーが届いた場合、どのような判断を下すのかは分からないと『デイリーメール』電子版は報じている。

また、アーセナルのファンはラムズデールへの愛情を示しているが、クラブ内では1つの懸念事項があるという。彼はこれまで枠内シュート9本を受けているが、そのうち4本が失点につながっており、セーブ率は55.6%となっている。特に第3節フラム戦での1失点目、および第4節マンチェスター・ユナイテッド戦でマーカス・ラッシュフォードに決められたゴールについては、対応の仕方によっては失点を防ぐことができたとしてラムズデールの責任を問う声もあるという。

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