名門ツルヴェナ・ズヴェズダ、今季ユニは「Gazprom」継続!胸に“ロシア企業ロゴ”でCLを戦う

セルビア1部ツルヴェナ・ズヴェズダ(以下CZ)。レッドスター・ベオグラードの名でも知られるセルビア王者は今季、2019-20シーズン以来となるUEFAチャンピオンズリーグ本選を戦う。

ここでは、そのCLでも着用する今季の2023-24新ユニフォーム(ホーム、アウェイ、サード)をご紹介したい。

Crvena Zvezda 2023-24 Macron Home

ツルヴェナ・ズヴェズダ 2023-24 Macron ホーム ユニフォーム

23-24新ホームユニフォームは、CZ伝統のレッドとホワイトによるストライプデザイン。今回は太さの異なるラインでアクセントを付ける。

クラブは1945年創設だが、この2色縦じまデザインは1950年に初登場。以来定番のスタイルとしてクラブの代名詞的な存在となっている。

パンツはレッド、ソックスはレッドとホワイトの2色を採用。基本的には全身がこの2色となる。

胸スポンサーは引き続き「Gazprom(ガスプロム)」(この企業については後述)。14-15シーズンのユニフォームからロゴ部分はホワイトの太いボーダー(バンド)スタイルに変更した。これがデザイン的に不格好で不評なのだが、一向に変える気配はない。

Crvena Zvezda 2023-24 Macron Away

ツルヴェナ・ズヴェズダ 2023-24 Macron アウェイ ユニフォーム

23-24新アウェイユニフォームは、美しいブルーを基調にジグザグのストライプと帆船を描く独特なデザイン。袖にも透かしでストライプを施し、かなり個性的な一着となっている。

帆船などのグラフィックは、ホームタウンであるベオグラードの紋章デザインがモチーフ。紋章は川を航行する船が“門の向こう側の開かれた世界”と自由に行き来する様子を描いたもので、シャツのジグザグは川を表現したものと思われる。

Crvena Zvezda 2023-24 Macron Third

ツルヴェナ・ズヴェズダ 2023-24 Macron サード ユニフォーム

23-24新サードユニフォームはホワイトを基調とし、中央にジグザグと三角形を組み合せた独特のグラフィックが印象的。

実はシャツのホーム、アウェイ、サードで、セルビア国旗のトリコロール(赤・青・白)を構成したと考えられる。

胸スポンサーの「Gazprom」は天然ガスを扱う半国営のロシア企業。ロシアによるウクライナ侵攻以降はサッカー界からほぼ締め出し状態で、UEFAも契約を解消した。だがCZは流れに逆らうように昨年9月に契約延長を発表している。

両者の関係が始まったのは2009年だが、当時のクラブは財政難から危機的な状況を迎えていた。そんな苦しい時期にスポンサーとなった「Gazprom」に対し、クラブは相当な恩義を感じている。また、セルビアとロシアは歴史的に友好関係にある。少なくともクラブ側は自発的な契約解消は考えていないようだ。

【関連記事】ユニフォーム契約が「わずか1年で終了した」5つのスポーツブランド

23-24新ユニフォームはクラブ公式オンラインストアやMacronのオンラインストアで販売中。

19-20シーズン以来となるCLはグループGに所属し、RBライプツィヒ、ヤングボーイズ、マンチェスター・シティと対戦する。

今では世界的にレアで懐かしい新品ユニフォームが揃う「Qoly × LFB Vintage」。“あの頃”を思い出すユニの数々は見るだけでも楽しいはず!

© 株式会社ファッションニュース通信社