闇バイト、県内2人摘発 1~8月、特殊詐欺実行犯

 交流サイト(SNS)上で実行犯を募集する「闇バイト」の犯罪について、富山県警の石井敬千本部長は19日、県内で1~8月に摘発した特殊詐欺の実行犯5人のうち、少なくとも2人が闇バイトで犯行に及んでいたことを明らかにした。県議会9月定例会の一般質問で、井上学氏(自民)の質問に答えた。

 石井本部長は、県内で闇バイトが関与した強盗事件の発生は確認しておらず、対策として関連サイトの把握、削除を進め、8月末時点で削除依頼約3千件、個別警告約1800件を実施したと説明した。

 その上で中高生約1万1千人を対象に、闇バイト募集の手口を紹介する非行防止教室を開催したとし、「闇バイトが割に合わないという状況を実現したい」と述べた。

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