トマトやピーマンに感染する「トマト立枯病」福井県で初確認 国内8県目、対応する農薬なし

トマト立枯病に感染し、黒く変色してひび割れたトマトの茎(福井県農業試験場提供)

 福井県農業試験場は9月19日、トマトやナス、ピーマンなどに感染する「トマト立枯病」が福井県内のトマト栽培施設で初めて確認されたと発表した。感染した株の土壌などを通して広がるが、現在、県内のほかの施設や畑で感染の報告はない。

 感染した株は、根に近い部分の茎が黒く変色してひび割れ、症状が進むとしおれて枯れる。対応する登録農薬はなく、発見時はすぐに抜き取り、袋に密閉して施設や畑の外に持ち出し処分することが重要という。感染予防のため、栽培施設に出入りする際は靴などの消毒を呼びかけている。

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 同試験場は「衛生管理の徹底で感染を抑えることができる」としている。

 国内では1990年に愛知県で初めて確認され、8県目。

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