【CLグループC展望】マドリーとナポリが圧倒的本命

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2023-24シーズンのチャンピオンズリーグ(CL)グループステージが19日に開幕した。グループCはレアル・マドリーとナポリが本命。CL初出場のウニオン・ベルリンは堅守が持ち味だが、前述の2クラブの圧倒的な攻撃力の前には太刀打ちできないか。ブラガとヨーロッパリーグを懸けて3位の座を争うのが現実的だ。

◆編集部予想

◎本命:レアル・マドリー

○対抗:ナポリ

△連下:ウニオン・ベルリン

☆大穴:ブラガ

◆ベンゼマ移籍も20歳の傑物が牽引~レアル・マドリー~

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昨季は優勝したマンチェスター・シティの前にベスト4で敗退したマドリー。ラ・リーガのタイトルもバルセロナに奪われた中、今季はMFベリンガムを一本釣り。そのベリンガムがリーガ開幕から4戦連発と最高のスタートを切り、早くもチームの中心となった。守護神クルトワとディフェンスリーダーのミリトンの長期離脱に加え、FWベンゼマの抜けた穴を埋めるのは厳しそうだが、末恐ろしい20歳のハイパフォーマンスがこのまま続けばグループステージは難なく突破できるだろう。

◆イタリア王者の自信を胸に~ナポリ~

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昨季はベスト8でミランに敗れたものの、セリエAで33年ぶりに優勝したナポリがマドリーと共に突破候補だ。スパレッティ監督からルディ・ガルシア監督にバトンは託されたが、スタイルは変わらずフォーメーションも継続。DFキム・ミンジェの移籍は痛いが、FWクワラツヘリアとFWオシムヘンの残留が何より大きい。FWリンドストロームを加え、欧州随一の攻撃力でグループステージは駆け抜けたい。

◆ボヌッチ筆頭に補強は成功~ウニオン・ベルリン~

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年々成績を上げていたウニオンがついに昨季、ブンデスリーガで4位となってクラブ史上初のCL出場に辿り着いた。欧州最高峰の舞台に備え、クラブはDFボヌッチ、MFゴセンス、MFトゥサール、FWフォラントと各ポジションに実力者を補強。とりわけボヌッチはユベントスで豊富な経験を積んでおり、大半がCL初体験となるウニオンの面々にとっては貴重な存在となりそうだ。フィッシャー監督が鍛え上げた守備が持ち味のウニオンだが、マドリーとナポリという欧州屈指の攻撃力を持つチームが相手とクジ運が悪過ぎた。自分たちの守備がどこまで通用するか、今後の指針に活かしたい。

◆経験豊富なベテランを補強~ブラガ~

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昨季ポルトガルリーグ3位のブラガはプレーオフでパナシナイコスを下し、11季ぶりに本戦出場を果たした。新戦力としては元ポルトガル代表のMFモウティーニョとDFフォンテを補強。経験豊富な両ベテランに加え、FWブルマ、FWロニー・ロペス、MFサラサールと質の高い攻撃陣を加えた。とりわけブルマはCL予選4試合で3ゴール1アシストと躍動。早くもチームにフィットしている。昨季ポルトガルリーグ14ゴールのFWリカルド・オルタ、同11ゴールのFWバンザら攻撃陣が格上クラブ相手にどこまで通用するかが生命線となりそうだ。

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