七尾市中島町の国重要無形民俗文化財「お熊甲祭(くまかぶとまつり)」は20日、同町宮前の久麻加(くまか)夫都阿良加志比古(ぶとあらかしひこ)神社で行われた。14末社の神輿(みこし)や枠旗が4年ぶりに神社周辺を練り、天狗(てんぐ)の面を着けた猿田彦の軽妙な舞に住民が歓声を上げた。
境内には早朝から、猿田彦が先導する各末社の行列が集まった。鉦(かね)や太鼓が鳴り響く中、枠旗や神輿を担いだ男衆が「オイッサー、オイッサー」の掛け声とともに山道から拝殿まで一気に駆け込んだ。
その後、奉幣(ほうへい)式が行われ、各末社の猿田彦が舞を披露した。