スーパー「さとちょう」(青森県)18店舗、トライアル(福岡市)に譲渡へ 全従業員の雇用継続

 民事再生手続き中のスーパー「さとちょう」の運営会社「佐藤長」(本社弘前市)が、青森県など全国で大型スーパーを展開するトライアル(本社福岡市)のグループ会社に、現在の24店舗中18店舗を事業譲渡することが20日、分かった。関連会社の弁当・総菜製造「青森食研」(本社黒石市)と鮮魚テナント「魚三」も譲渡する。関係者によると、全店舗の従業員のうち希望者全員が継続雇用される見通しだ。

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トライアル 1974(昭和49)年、福岡市で創業。IT事業などを手がけるほか、2000年代からは廃業した大型店舗への総合スーパー出店で店舗数を急伸した。23年6月末時点のグループ店舗数285、従業員約6千人、23年6月期の連結売上高6531億円。県内では八戸市、十和田市、おいらせ町に24時間営業のスーパーを展開し、生鮮食品や生活雑貨、園芸用品、衣類、家電、医薬品など幅広い品目を扱う。青森県や岩手県などのトライアル内には、佐藤長が鮮魚テナント「魚三」を出店している。

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