【カンボジア】電気料金を試験引下げ、製造業など10月から[公益]

カンボジア政府は10~12月、農業と製造業の企業、約2万1,000社を対象に、電気料金を試験的に引き下げる。クメール・タイムズ(電子版)などが20日までに伝えた。

フン・マネット首相が19日、南部タケオ州にある縫製企業の工場を視察した際に明らかにした。

首相は18日に、エネルギー消費量が大きい製造業と農業の関連企業を対象に電気料金を試験的に値下げするようケオ・ラタナック鉱業・エネルギー相に指示した。同相は、10~12月の3カ月間、製造・農業分野の企業約2万1,000社を対象に実施すると回答したという。

フン・マネット氏は、電気料金の値下げは、製造業の競争力を高めるだけでなく、生産量と輸出量の増加、雇用の拡大につながると強調した。

世界的なエネルギー価格の高騰を受け、カンボジア政府は2023年、カンボジア電力公社(EDC)に1億5,000万米ドル(約222億円)の助成金を拠出。電力供給と電気料金の安定化に取り組んでいる。

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