光でカラス追い払い 高岡駅周辺で地元自治会 ふん害など減滅へ市と連携

懐中電灯やレーザーポインターでカラスを追い払う参加者=高岡市の高岡駅周辺

 夜間に懐中電灯などの光を照らしてカラスを追い払う「カラス被害減滅作戦 高岡の陣(夏)」が、高岡市の高岡駅周辺で行われた。同駅周辺の桜馬場中通り自治会では今年5月から定期的にカラスに光を当てる活動に取り組んでおり、市の取り組みと合わせてカラスを減少させたい考えだ。

 市では、ふん害などの被害を減らそうと、2021年から音声機器で録音したカラスの鳴き声を流して追い払うなどの対策を講じているが、十分な効果は得られなかった。昨年に高岡駅周辺の自治会と光による追い払いを試したところ、一定の効果が見られたため、桜馬場中通り自治会は班長らが懐中電灯やレーザーポインターを当てる活動を継続している。

 14日夜、市職員と桜馬場中通り自治会の宇波真一郎会長(71)ら4人が町内を巡りながら、木の上や電柱などねぐらとなりやすい場所に光を当て、カラスを追い払った。昨年巡回した時よりもふんが少なくなっていることも確認した。

 市では10月以降に「高岡の陣(秋)」として、えさになりそうな農作物や果実を処分するよう市民に呼び掛け、来年1~3月は「高岡の陣(冬)」として、果実の摘果や不要な農作物を土に埋める「兵糧攻め」を実施する。宇波会長は「市と協力しながら個体数を減らす取り組みを続けたい」と話した。

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