ベニズワイ丸ごと おいしい! 富山県射水市の小学校でカニ給食スタート

地元で取れたベニズワイガニを楽しむ児童

 富山県射水市の小学6年生に新湊漁港で水揚げされたベニズワイガニを丸ごと1匹味わってもらう「カニ学校給食」が20日、同市塚原小学校などで始まり、児童らはおいしそうに味わった。

 同校で夏野元志市長が「ベニズワイガニは射水市の食のブランドの代表格。一緒に食べることができてうれしい」とあいさつ。新湊漁協の塩谷俊之組合長が「カニは高タンパクで栄養がたくさんある。射水にこんな食材があることを知ってほしい」と話した。児童を代表して杓谷愛琉さんが「地元の旬の食材を食べられるありがたみを感じて、おいしくいただきたい」とお礼の言葉を述べた。

 新湊漁協女性部の2人が甲羅の外し方や身の切り取り方を実演。児童たちは悪戦苦闘しながら、取り出したカニの身をうれしそうに頬張った。中島叶夢(かのん)さんは「カニ1匹が給食に出てうれしい。できるならもっと食べたい」と笑顔で話した。

 カニ学校給食は、地元の自然や食文化に理解を深めてもらおうと、2003年度に旧新湊市で始まり、ことしで21回目。毎回新湊漁協が提供している。ことしは10月31日までに15校の753人が味わう。

カニの身をうれしそうに頬張る児童
ベニズワイガニを味わう児童
取り出したカニの身をうれしそうに見せる児童

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