久保先発ソシエダは逃げ切り失敗でインテルとドロー決着…ザルツブルクが10人のベンフィカを下す【CL】

[写真:Getty Images]

チャンピオンズリーグ(CL)のグループD第1節のレアル・ソシエダvsインテルが20日にアノエタで行われ、1-1の引き分けに終わった。なお、ソシエダのMF久保建英は72分までプレーしている。

10年ぶりのCLグループステージ参戦となるソシエダは、今季初黒星となった直近のレアル・マドリー戦と同じ先発メンバーを採用。日本代表FW久保建英は3トップの右で先発出場となった。

一方、昨季ファイナリストのインテルが、14シーズンぶりの優勝を目指して臨んだ今季のCL初戦。リーグ戦4連勝と絶好調のチームは5ゴールを奪い圧勝した直近のミラノ・ダービーから先発を5人変更。テュラムやチャルハノール、ダルミアンらに代えてアルナウトビッチやカルロス・アウグスト、移籍後初出場となるパヴァールらが先発に名を連ねている。

試合は開始早々の3分にブライス・メンデスが左ポスト直撃のシュートを見舞うなど、ホームのソシエダが良い入りを見せると、直後に先制する。4分、オヤルサバルが前線からハイプレスをかけると敵陣でバストーニからボールを奪ったブライス・メンデスがペナルティアーク右からゴール右隅へシュートを流し込んだ。

先制を許したインテルだが、中盤でコンパクトな守備陣形を築くソシエダを前になかなか決定機まで持ち込めない時間が続く。すると、再びチャンスを作ったのはソシエダ。41分、ボックス右横でボールを受けた久保が縦への突破からクロスを供給すると、ル・ノルマンが飛び込んだがダイビングヘッドは枠の左に外れた。

さらにソシエダは45分にも、スビメンディの縦パスをボックス左で受けた久保にチャンスが訪れたが、シュートはGKゾマーのセーブに阻まれ、1-0で前半を終えた。

迎えた後半も先にチャンスを創出したのはソシエダ。48分、久保の左CKをメリーノがフリックすると、最後はゴール右手前のオヤルサバルが頭で合わせたが、これはGKゾマーのファインセーブに阻まれた。

1点を追うインテルは、55分にアルナウトビッチとアスラニ、バストーニを下げてテュラム、フラッテージ、ディマルコを投入。対するソシエダは、62分にバレネチェアとティアニーを下げてチョとムニョスをピッチに送り出した。

一進一退の攻防が続く中、インテルは65分に中盤でルーズボールに反応したバレッラが倒れたブライス・メンデスに挟まれた足を抜く際に蹴りつけたとして主審はレッドカードを提示。しかし、オンフィールドレビューの結果、ノーファウルと判定され、レッドカードは取り消された。

72分に久保を下げたソシエダは、79分にピンチを迎える。サンチェスのパスで左サイドを抜け出したカルロス・アウグストがボックス左まで切り込みクロスを供給すると、走り込んだテュラムがワンタッチでネットを揺らしたが、これはカルロス・アウグストのオフサイドを取られ、ゴールは取り消された。

絶体絶命のピンチを凌いだソシエダは、ブライス・メンデスを下げてパチェコを投入し、[5-3-2]の布陣で逃げ切りを意識した戦い方に変化する。しかし、直後にインテルが試合を振り出しに戻す。

87分、相手DFのクリアボールをパヴァールが頭で繋ぐと、バイタルエリア右でボールを受けたフラッテージがワントラップから反転ボレーシュート。このシュートはゴール左に逸れたが、素早く反応したラウタロ・マルティネスがゴールエリア左からシュートをゴールに叩き込んだ。

結局、試合はそのまま1-1でタイムアップ。逃げ切り失敗のソシエダはCL開幕戦をドローで終えることになった。

また、グループDもう一試合のベンフィカvsザルツブルクは、0-2でザルツブルクが勝利。開始早々のPKチャンスを外したザルツブルクだったが、13分にアントニオ・シウバが決定機阻止のハンドで一発退場となり数的優位を得ると、これで獲得したPKをシミッチが決め、先制に成功。

さらにザルツブルクは、後半立ち上がりの51分にシミッチのラストパスを受けたグルナ=ドゥアトがネットを揺らした。

その後、一進一退の攻防を繰り広げたが、ザルツブルクは最後までベンフィカにゴールを許さず。2-0で白星発進を飾った。

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