岩手県内の基準地価、住宅地23年ぶり上昇 盛岡周辺の需要増

 県は19日、2023年度地価調査(基準地価、7月1日時点)の結果を公表し、本県の住宅地は平均で前年度比0.1%の上昇となった。プラスに転じたのは23年ぶりで、盛岡市周辺の土地需要が増えて全体を底上げした。商業地はマイナス1.2%と30年連続で下落したが、新型コロナウイルス禍の影響緩和で人出が回復に向かい、下げ幅は0.5ポイント縮小した。

 住宅地は県内256地点のうち81地点で上昇した。最大上昇地点は「盛岡市本宮3丁目28番13」で9.6%(22年度は5.0%)。大型商業施設が近く交通や買い物の利便性が良い盛南地区を中心に、近接する紫波町や滝沢市でも土地需要が増している。

㊤県内住宅地の価格上昇率上位10地点、㊦平均変動率の推移

 

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