棚や楽器…閉校になった2小学校の備品「再利用を」 由布市が10月に無償譲渡会【大分県】

旧南庄内小の児童の手形がついた本棚(由布市提供)
旧南庄内小で使われていたそろばんや定規(由布市提供)
旧星南小では太鼓など楽器も無償譲渡する(由布市提供)
旧星南小1985年度卒業生の作品(由布市提供)

 【由布】由布市は10月1日、閉校になった星南小と南庄内小で使用していた備品の無償譲渡会を同市庄内町の両校で開く。同市では初の試み。棚や椅子、楽器、地図などのほか、卒業記念作品なども持ち帰ることができる。市は「ぜひ再利用してほしい」と来場を呼びかける。

 星南小(庄内町西)は2010年3月、南庄内小(同町野畑)は14年3月に閉校した。市財政課によると、他校で活用している備品もあるが、一部は校舎内に残されたままになっているという。処分にかかる経費削減や、「持続可能な開発目標(SDGs)」のリサイクル促進などの観点から譲渡会を企画した。

 持ち帰ることができるのは▽本棚▽コンパスや定規▽顕微鏡▽黒板▽太鼓▽木琴―など。卒業記念の彫刻作品や、手形が付いた本棚もあり、市の担当者は「懐かしい思い出の品があるかも」と話す。

 当日は、午前9時~正午は由布市在住者が対象。午前8時半から各校舎で入場整理券を配布予定。20人ずつが30分間、欲しい品を見て回る。午後1~4時は在住地を問わず参加できる。譲渡は先着順。当日中に持ち帰り、運搬費は自己負担となる。来場者が多かった場合、引き取り個数に制限を設けることがある。

 各校の譲渡品は市のホームページで確認できる。

 問い合わせは市財政課(097.582.1176)。

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