【日光】市足尾行政センターで10月12日まで、足尾銅山の閉山前後の足尾を写した写真展が開かれている。
市民団体「足尾まるごと井戸端会議」が主催し、大学写真部出身者らで組織する一般社団法人「もう一つの写真記録」（千葉県柏市）が協力する。
足尾銅山が閉山した1973年、当時の大学生たちが足尾を訪れて撮影した写真を展示している。成人式に臨む着物姿の女性、学校行事、子どもたちが遊ぶ様子などを収めた貴重な写真約100点が並ぶ。
自身も同年に足尾で写真撮影し、今回の展示に協力する東由美（ひがしゆみ）さん（74）＝千葉県柏市＝は「地域の皆さんが懐かしい気持ちになり、足尾が少しでも盛り上がってくれればうれしい」と話した。
同センターのほか、足尾町通洞の市営施設「足尾銅山観光」の入り口でも銅山周辺や鉱員などを写した写真を展示している。
写真展は11月と来年にも実施予定という。東さんは「今回は主に当時の20歳以下の人が写る写真を展示したが、次回は子どもや家族の写真を紹介する。来年には高齢者を撮った写真を展示する予定」と説明する。
