氷見・夜のグル巡りに「案内処」 29日、会議所女性会が初開設

案内処をPRする会議所女性役員と職員=氷見市丸の内

  ●店舗紹介、休憩所に 人力車も運行、魅力アップ

 氷見市中心部で29日に行われる飲食店食べ歩きイベント「氷見夜のまちなかグル巡り」で、氷見商工会議所女性会が「夜まち案内処」を初めて開設する。丸の内のイベントスペース「無尽蔵」を活用し、店選びに迷う人にアドバイスしたり、一休みする場所にしてもらう。飲み歩いた後の軽食や、郊外の飲食店の料理も提供。人力車も走らせ、魅力アップに一役買う。

 グル巡りは氷見商工会議所の企画で、2017年から始まった。居酒屋や割烹、寿司店など約20店が限定メニューを提供、来街者が事前購入したチケットを持って、各店を回ることで、まちなかににぎわいを創出する。

 恒例行事として定着する一方、人気店には毎回大勢の客が一度に詰めかける。入れない人が店を探して歩く「夜まち難民」が課題だった。なじみがない店には入りづらいとの声もあり、案内処では参加店の特徴やメニュー、雰囲気などを伝え、常連客だけでなく、初心者がイベントを楽しめる手助けをする。

 案内処では今回「締めのミニうどん」とミニおつまみ、デザート、飲み物などを用意。イタリア料理店とグランピング施設の料理も提供。中心街から離れているため、参加しづらい店のメニューを楽しんでもらう。人力車は飲食店間の移動手段として活用を検討する。

 29日は案内処以外に24店が参加する。600円券6枚つづりのチケットを3千円で販売。限定メニューは料理とドリンクのセットの店が多く、1~3枚で楽しめる。

 女性会の案内処は午後5時~10時までで、柿谷政希子会長は「夜まち難民を救うのはもちろん、参加したことがない人がまちに出るお手伝いをしたい」と話した。

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