【がんばれ!郷土力士】大の里2敗目 優勝争い一歩後退

 大相撲秋場所(両国国技館)12日目の21日、東十両14枚目の大の里(二所ノ関部屋)は同2枚目の北の若に上手投げで屈し、2敗目を喫した。十両優勝争いから一歩後退し「向こうの方が一枚上手だった。あと3日間切り替えて頑張りたい」と悔しさを振り払うように語った。

 2年連続アマチュア横綱の大の里と、高校横綱の北の若による同学年対決は北の若に軍配が上がった。大の里は深い右差しで攻め込んだが、土俵際で左上手投げを食らい、前のめりに倒れた。表情は険しく「負けは負けなので切り替える」と言葉少なだった。

  ●遠藤5敗目、輝負け越し

 西前頭10枚目の遠藤(追手風部屋)は東前頭2枚目の阿炎に上手出し投げで敗れて5敗目。過去3勝12敗と苦手にしている阿炎の左変化についていけず、そのまま左上手出し投げで両手をついた。支度部屋では無言を貫いた。

 東前頭16枚目の輝(高田川部屋)は同10枚目の金峰山に突き落とされ、8敗目で負け越しが決まった。幕内残留へ後がなくなり「ここからが大事。反省し、一つでも多く勝って次につなげたい」と話した。

 西前頭2枚目の朝乃山(富山市出身、高砂部屋)は西小結翔猿を寄り切り、勝ち越しに王手をかけた。「明日から気合を入れて頑張る」と力を込めた。

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