JR東海社長「説明できるような内容にはなってきた」東京電力との“田代ダム案”交渉 静岡県外への水流出の懸念めぐり

リニア中央新幹線のトンネル工事に伴い、静岡県外に流出した水を戻す「田代ダム案」について、JR東海の丹羽俊介社長は9月21日に行われた定例会見で、ダムを管理する東京電力側との交渉が「流域市・町に説明できる内容になった」と述べました。

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「田代ダム案」は、リニア新幹線の工事によって大井川の水が静岡県外に流出する分を静岡市葵区の田代ダムの取水を抑制して、相殺するという案です。JR東海は2023年6月から、ダムを管理する東京電力と具体的な取水の抑制方法について協議を進めています。

<JR東海 丹羽俊介社長>
「近々、流域の関係者のみなさまに取水の抑制方法等について説明する機会をいただきたい。ご説明できるような内容にはなってきた」

田代ダム案は、静岡県が工事の着工を認めていない理由のひとつである大井川の水問題において有力な解決策とされ、具体的な方法が示されれば、着工に向けた大きな一歩となりそうです。

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