敬老祝い金を拡充 大町町 10歳刻みを5歳刻みに

 大町町は本年度から敬老祝い金を拡充した。高齢世帯への水道料金減免制度の廃止によって生じる財源を活用し、10歳刻みで贈っていた祝い金を5歳刻みにした。

 水道事業広域化に伴う料金統一で、今年4月から町独自事業の70歳以上の独居世帯を対象とする水道料金減免制度がなくなった。年間200万円程度の減免の事業費を祝い金に生かすことにした。

 町の敬老祝い金は2016年に、高校生までの医療費無償化など子育て支援策の拡充に合わせて5歳刻みから10歳刻みに変更されていた。今年から5歳刻みを復活させて75歳、85歳、95歳に5千円を贈る。また、80歳は5千円増額して90歳と同じ1万円にする。100歳は10万円、101歳以上は1万円。

 大町町は20年の国勢調査の高齢化率(65歳以上の人口割合)が40.18%で、佐賀県内で最も高かった。祝い金の拡充で支給対象は前年実績より214人多い335人になり、支給総額は167万円増の280万円になる。(小野靖久)

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