元栃銀頭取・小林辰興さんしのぶ 宇都宮でお別れの会 経済界などから300人参列

約300人が故人をしのんだお別れの会=22日午前、宇都宮市鶴田町

 5月に死去した元栃木銀行頭取で県経済同友会筆頭代表理事を務めた小林辰興(こばやしたつおき)さん=享年(83)=のお別れの会が22日、宇都宮市内の式場で行われた。ゆかりのあった経済界などの関係者ら約300人が参列し、本県経済の発展に尽力した故人をしのんだ。

 主催した栃銀の黒本淳之介(くろもとじゅんのすけ)頭取は「高い見識と誠実な人柄、卓越した指導力で地域経済の発展に貢献された」と悼んだ。

 弔辞で福田富一(ふくだとみかず)知事は「本県発展に向けた重要な提言により、県政運営を行う上で多くの財産を頂いた。ご遺志は県民一人一人の胸に深く刻まれ、生き続ける」と語り、県経済同友会の松下正直(まつしたまさなお)筆頭代表理事は「ご遺志を受け継ぎ、郷土の発展と活力ある産業の醸成に努める」と誓った。

 小林さんは2003年6月〜09年6月に栃銀頭取を務めた。15年6月からは2期4年、同同友会筆頭代表理事として県内経済界をリードした。

小林さんのお別れの会で献花する出席者=22日午前、宇都宮市内

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