強烈!“空中の格闘技” を体験 「セパタクロー」の魅力に迫る あす開幕 アジア大会

バレーボールとサッカーを混ぜたようなスポーツ、セパタクロー。あす23日、中国で開幕するアジア大会の競技種目でもありますが、その魅力を取材してきました。

ネットをはさんで足や頭でボールを打ち合う東南アジア発祥のスポーツ「セパタクロー」。その地方大会の1つ、広島県セパタクローオープン選手権が先週末、三原市で行われました。

2018年アジア大会 銀・銅 林雅典 さん
「 “足で行うバレーボール” という認知があると思いますけど、『空中の格闘技』といわれるような、非常にアクロバティックで見どころたくさんの競技となります」

バレーボールに似たように見えるセパタクローですが、ルールには▽手を使ってはいけない、▽1人で続けて3回までは触っていいなどの違いがあります。

また、セパタクローには3つのポジションが存在します。

試合の流れを読み、ゲームメイクの要となる「サーバー」。

やわらかいボールタッチで守備と攻撃をつなげてチームを支える「トサー」。

そして、華麗な身のこなしから多様な攻撃を使いこなす「アタッカー」。

特にトップクラスのアタッカーから放たれるボールの速度は時速140キロに到達し、その迫力はセパタクローの魅力の1つです。

山口真輝 ディレクター(入社1年目)
「では、今からトップ選手のアタックを受けてみたいと思います」

新人ディレクターにアタックを打ってくれるのは、加藤圭悟 選手。東京で活動しているチーム「A.S.WAKABA」所属で強化指定選手にも選ばれている国内トップクラスのアタッカーです。

強化指定選手 加藤圭悟 選手
「ぼくはアタッカーなんですけど、ローリングアタックといって空中で1回転をしながら打つアタックを専門としています。なので、高いところから打ち下ろすような速い球を打てるということが、ぼくの特徴です」

そのスピードがどれくらいなのか、実際にディレクターがコートの中で体験しました。

あまりの速さに声も出ない新人ディレクター…。代わりに加藤選手にセパタクローの魅力を聞きました。

加藤圭悟 選手
「中学と高校でサッカーをやっていたんですけど、あまり活躍できず、新しいスポーツを大学から始めたいなと思ったときにセパタクローと出会って、そこで夢中になって始めました。アクロバティックなプレーが一番の魅力かなと思います。サーブもそうですし、アタックも足を上げて、かなり高いところから打つので、そこが大きな魅力だなと思います」

選手のほとんどが大学生から始めるセパタクロー。日本代表はあす23日、開幕するアジア大会中国 杭州にも出場する予定でメダルの獲得が期待されています。

2018年アジア大会 銀・銅 林雅典 さん
「セパタクローにとってはアジア競技大会というのが一番大きな大会になるので、日の丸とともに五輪のマークを付けて唯一出られる大会でもあるので、4年に1回行われるアジア競技大会で結果をいかに残せるかというのが、今の選手もそうですし、これからの選手のためのメッセージになる一番大きい大会になります。前回、わたしが2018年に最高記録の銀メダルまで取れて、なおかつ銅メダルなど2つ取ることができたんですけども、今大会は同じ色、さらには上の色・金色を目指して、ぜひ結果を残して、がんばってもらいたいと思います」

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