グループホーム運営会社が障害者の食材費を過大徴収か…“経済的虐待”の可能性も 県と静岡市が調査(静岡県)

全国で障害者向けのグループホームを運営する会社が、利用者から食材費を過大に徴収していた疑いがあることがわかりました。静岡県などが調査を行っています。

食材費を過大徴収した疑いがあるのは、東京に本社がある福祉事業会社「恵」です。

名古屋市を中心に、全国で知的障害者などが入居するグループホームなどを展開しています。愛知県から厚生労働省に対し、愛知県内にある「恵」の施設で、実際の食材費を上回る金額を利用者に請求していると報告があったということです。

これを受け、2023年6月、厚生労働省が「恵」の施設のある静岡県や静岡市に対して、事実確認するよう連絡しました。

静岡県によりますと、グループホームの運営事業者は、利用者から食材費を徴収できますが、利用者から徴収した金額と食材費に大きな差がある場合は、障害者虐待防止法の「経済的虐待」に該当する可能性があるということです。

「恵」が運営する施設は県内に8か所あり、県と静岡市は、立ち入り調査や職員への聞き取りを行い、同様の過大徴収の有無を調査しています。

「恵」の担当者はDaiichiーTVの取材に対し「行政監査中のためお答えできません」と話しています。

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