結婚相談所でのお見合いは、数多くの男性との出会いをもたらしますが、その中でも特に驚くべき経験がありました。かなりの年上で、社会的地位や年収が高い男性とのお見合いです。
最初は年齢差に不安を感じていましたが、実際にお会いしてお話をすると、年齢差以上に「この男性とは無理かもしれない」と感じる瞬間が訪れました。
今回は筆者が、そんな社会的地位、年収が高い男性とお見合いした経験談です。
年齢差も年収もすごい男性からお見合いの申し込み
結婚相談所からお見合いの申し込みがきました。お相手は30歳以上年上で、会社会長、非常に高い年収、バツイチ、馬主。
筆者には年齢差が大きすぎて、はじめはお見合いを受けるべきかどうか葛藤しました。一方で、もしもの可能性に期待が湧き、迷いが募りました。
どうしようか悩む筆者に、結婚相談所のアドバイザーが言ったのです。
「人生経験としてお見合いしてみてはどうかしら」
「経済的・社会的に成功した男性とは、どんな人かを知るいい機会にもなるわよ」
「バリバリ稼ぐ男性は見た目よりずっと若く見えるのよ、あなたが想像しているよりずっと若々しいはず」
これらの言葉が、筆者の心を動かし、お見合いして会ってみようという決断に後押ししてくれました。
子犬の話で思いがけない回答が!
そして、お見合い当日。お相手の外見は年齢相応で、特に老けて見えることも若く見ることもありませんでした。
しかし、最も気になるのはお相手の人柄や価値観です。これらについて、探るべく、緊張しつつも会話を楽しもうと思いました。
お互いの自己紹介が終わったところで、気になるので子犬について触れてみました。
「子犬をお迎えしたのですよね。どうですか? 子犬との暮らしは」
そう尋ねた瞬間、予想外の答えが返ってきました。
「あー、子犬ね。全然懐かないからすぐにブリーダーに返したよ」と言われ、続けて「今度はドーベルマンを飼って、ドーベルマンの大会に出て優勝を目指すんだ!」と、得意げに語られました。
この回答に動物好きの筆者が、思わず絶句したのは言うまでもありません。
たわいない会話から見えた価値観の違い
家に来てすぐに懐かないからブリーダーに返したという回答が、筆者にひとつの疑念を抱かせました。
「この人は女性も子犬のように扱うのでは?」
そんな考えが頭をよぎったのでした。虐待したり捨てたりするよりはずっとマシかもしれませんが、すぐに懐かないからいらない、次の犬は大型犬にしようって思考が理解できませんでした。
経済的・社会的に成功しているかもしれませんが、彼の内面には何かが欠けているかもと感じるまでに。
「なんかさみしい人だな」
そんなことさえ思ってしまうのでした。
子犬をすぐにブリーダーに返すエピソードは衝撃的で、その後の会話があまり頭に入ってきません。
それは、子犬のエピソードの時点で、筆者の中で「この人とは無理だろうな」と感じていたのだと思います。
彼とは、やはり価値観が合わないことが分かりました。相手の年収は結婚相手を選ぶ際の一つの要素すぎないこと。筆者にとって重要視することは、動物を愛する心と、やさしさと忍耐強さ。それらを再確認できました。
結婚相談所でさまざまな男性と出会うことで、自分にとってどんな結婚相手がいいのかが明確になっていきます。多くの男性とお見合いすることは大事ですね。今回もいい経験になりました。
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「お金がすべてではない」とはよく言いますが、今回のお見合いから、経済的成功だけが幸せを保証するものではないことを改めて感じました。
心の豊かさ、共感、思いやりが、良好な関係を築くために何よりも大切なのですね。
相手の内面に焦点を合わせることが、真の幸せへの鍵であることを再確認しました。
(mimot.(ミモット)/ 力石 あや)