大佛師の精緻な彫刻 富山大和で23日から松本明慶展

仏像を見つめる松本明観さん=富山市の大和富山店

 大和創業100周年特別企画「大佛師 松本明慶(みょうけい) 佛像彫刻展」(富山新聞社後援)の開幕を翌日に控えた22日、富山市の大和富山店で内覧会が開かれた。京都市在住の松本さんが手掛けた阿弥陀如来や観音菩薩(ぼさつ)、不動明王などの写実的に表現された彫刻約300点を並べ、仏像の魅力を伝える。

 京都在住の松本さんは平安、鎌倉時代に活躍した運慶、快慶の流れをくむ仏師で、弟子とともに各宗派の仏像制作に取り組む。

 精密な彩色が施された瑠璃観音菩薩をはじめ、屋久杉で作られた釈迦如来、白檀を素材とした烏枢沙摩(うすさま)明王などが展示された。七福神や鬼、カエルなどをモチーフにした作品も並ぶ。

 松本さんの長男で大佛師の明観(みょうかん)さんはユーモラスな作品も展示されているとし「仏様のいろんな側面も楽しんでほしい」と話した。会期は10月1日まで。

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