福井県勝山市のホワイトザウルスが期間限定で青とピンクに 手話と乳がん啓発、恐竜オブジェも

昨年のイベントでピンクにライトアップされたホワイトザウルス=2022年9月、福井県勝山市村岡町五本寺
試験的に青にライトアップされた恐竜オブジェ=9月20日、福井県勝山市鹿谷町杉俣

 福井県勝山市にある恐竜モニュメント、ホワイトザウルス(同市村岡町五本寺)と中部縦貫自動車道勝山インターチェンジの恐竜オブジェ(同市鹿谷町杉俣)が、通常と異なる色でライトアップされる。9月23日の「手話言語の国際デー」は青色で、来月1~3日は「ピンクリボン月間」(10月)に合わせピンクで彩られる。

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 青色は国連が定めた手話の普及などを図る同国際デーのイメージカラー。手話を言語の一つとして認める動きが全国で広がっていることから、市が初めて企画した。市福祉課は「世界中のろう者が、どこでも手話でコミュニケーションできる社会にしていきたい。啓発につながれば」としている。ホワイトザウルスは全体を青で照らし、オブジェは「KATSUYAMA」の文字部分に当てる前面照明を青にする。

 ピンクリボン月間は、乳がん検診の重要性などを啓発する。同県永平寺町の齊藤修さん(45)が昨年に続きホワイトザウルスでピンクのライトアップを計画したところ、市も協力することになり、恐竜オブジェも前面照明をピンクにする。

 友人が乳がんを患ったことをきっかけに啓発活動をしている齊藤さん。「ライトアップで検診に興味を持ってもらい、1人でも悲しむ人を減らすことができたらいい」と話す。

 ライトアップはホワイトザウルスが日没後から午後9時まで、恐竜オブジェは午後6時15分~同11時。通常時のライトアップはホワイトザウルスは名前通り白色、オブジェの前面照明は赤色で行われている。

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