盛岡市若園町の城南小(菅野亨校長、児童377人)は24日、創立130周年を迎える。OBで同市紺屋町の久慈設計の顧問、小川惇さん(91)=同市加賀野=は現校舎の設計を手がけ、節目を目前に感慨に浸る。子や孫も卒業生だ。少子化のため県内の学校統廃合が進む中、旧校舎の面影も残す「心のシンボル」として地域と歩み、歴史を刻んできた城南小。小川さんは「街並みや学校に通った日々が、将来も子どもたちの記憶のどこかに残ればいい」と願う。
「モダンな外観に昔の校舎をはめ込んだみたいでしょう」。正面玄関を小川さんが見上げる。木造を思わせる特徴的なデザインだ。