上山のワインに期待 栃木の会社が収穫作業

松沢ワインぶどう団地で初の本格的な収穫作業を行う「こことある」のスタッフ=上山市

 栃木県足利市の「ココ・ファーム・ワイナリー」用のブドウを栽培する関連会社「こことある」(同市)の収穫作業が22日、上山市の松沢ワインぶどう団地内の自社畑で始まった。2020年の植栽後、初の本格的な収穫。同社スタッフらが23日まで、アルバリーニョなど白ブドウ3種類計1.5トンほどを摘み取る。

 同団地は県と上山市による農地整備事業で、同市三上と細谷の耕作放棄地を再生して20年に完成した。総面積約14ヘクタールのうち4ヘクタールが「こことある」の自社畑で9品種を育てている。

 同社とココ・ファーム・ワイナリーのスタッフ計3人が作業し、一房ずつ丁寧にハサミで摘み取った。今春の低温で一部品種に影響が出たというが、「こことある」取締役の池上峻さん(41)は「北関東では暑さで栽培が難しい品種も上山なら育てられるし、味も期待しかない」と話した。

 今回収穫する白ブドウのワインは、早ければ来年秋以降に販売される見込み。

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