【真岡】県内全域を舞台にした2回目の自転車イベントで、今回は芳賀地区が中心となる「ぐるとち2023」が23日、下籠谷(しもこもりや)の井頭公園を発着点に開かれた。県内外の488人が地元のグルメを満喫しながら、秋めく芳賀路を駆け抜けた。
午前7時半、県内全域330キロ以上を1泊2日で走るコースから順に、芳賀郡市をメインとしたワンデーの100キロ、65キロ、29キロの参加者たちが集団ごとに、2分間隔でスタートしていった。
出発時の雨天は間もなく回復して青空がのぞくサイクリング日和に変わり、稲穂が揺れる田園地帯などを横目に参加者は思い思いのスピードで走り抜けていった。
益子町のつかもと広場や茂木町の道の駅もてぎ、市貝町芝ざくら公園など、コース途中には地元の特産品を味わえる休憩所が用意された。芳賀町の道の駅はがでは、施設内のレストランで提供しているジャンボメンチと旬を迎えた梨が、参加者の疲れを癒やした。
宇都宮市泉が丘5丁目、会社員吉田知美(よしだともみ)さん(52)はコロナ禍で通勤手段をバスからかえたことを契機に自転車に目覚め、今回娘の美麗(みらい)さん(25)ら3人で65キロコースに挑んだ。
「景色も新鮮で、地域密着のイベントの良さを感じる。自転車でカロリーを消費するのでメンチも梨もおいしい」と満喫していた。
ぐるとちは、国際自転車ロードレース「ツール・ド・とちぎ」の後継の催しで、昨年、那須塩原市を発着点に初開催された。