フィッシング詐欺を摘発、14人逮捕

香港警察は9月20日、約1年にわたり国境を股にかけて暗躍していたフィッシング詐欺グループを摘発し、14人を逮捕したと発表した。同日の香港メディアによると、詐欺の手口は、カンボジアからやって来た主犯格メンバーがフィッシングサイトを構築した後に、ポイントの有効期限が迫っているなどの文面のショートメッセージや電子メールを送りつけてサイトに誘導し、個人情報やクレジットカード情報を盗むというもの。そして香港の中核メンバーがカード情報を盗用して買い物をし、手に入れた物品を中古品店で売却して利益を得ていた。さらにその利益の半分は仮想通貨に換えてカンボジアの詐欺グループ幹部に送られていたという。逮捕された容疑者らの中にはマフィアの構成員がいたほか、借金を背負って犯行に手を貸した者もおり、計39件の詐欺にかかわっているものとみられる。被害総額は102万ドル、うち最も金額が大きかったケースは6万ドルだったという。

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