親子でトライ、いい汗 山形、日本協会主催のラグビー体験会

タックルなどラグビーの動きを学んだ親子ラグビー体験会=山形市

 日本ラグビーフットボール協会が主催する親子ラグビー体験会が23日、山形市を会場に本県で初めて開かれ、小学生と保護者の16組が現役選手を講師に競技に親しんだ。未経験の児童が集まったとし、同協会はワールドカップ(W杯)開催と日本代表の奮闘が好影響を与えているのではと説明。参加親子は「日本には次のサモア戦にぜひ勝ってほしい」と期待を語った。

 体験会は同協会が昨年度から全国各地で開き、山形はちょうどW杯期間中となった。同市の県民ふれあい広場で、社会人リーグの秋田県のチーム「秋田ノーザンブレッツ」の橋本憲選手(26)から、タックルなどラグビーの動きを学んだ。児童はパスの速さを競う場面では真剣な表情で、腰のタグを保護者から取られないよう走るゲームでは、笑顔で駆けながら自然にラグビーのステップを身に付けていた。

 W杯をテレビ観戦して関心を持ち参加したという山形大付属小2年和田煌大君(7)は「またラグビーをしたい」と満足げ。1次リーグD組で1勝1敗の日本が次に臨む第3戦のサモア戦(日本時間29日)に向け「次も録画して見る予定」と楽しみにしていた。ラグビー経験者という父の公務員浩明さん(39)も「格上のイングランド相手にいい試合をしていたので期待している」と話していた。

 同協会地域普及担当も務める橋本選手は「W杯効果で、ラグビーをかっこいいと思う子どもたちは増えている。今回の体験会が受け皿の一つとなり、ラグビーを知ってもらう機会になったと思う」と語った。

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