ハッピーバースデー!!かもめ 「聖地」で住民ら、旗振り祝福 長崎・大村

かもめに向かって旗を振る住民ら=大村市松原地区

 ハッピーバースデー、かもめ-。西九州新幹線の開業から1年を迎えた23日、長崎、佐賀両県の沿線5市の駅周辺では記念イベントが開かれ、乗客や市民らが“誕生日”を祝った。
 大村市松原2丁目の線路沿いでは早朝、地域住民ら約20人が走行中の「かもめ」に向かって色とりどりの旗を振った。
 車両の全体像をきれいに撮影できるため一部の鉄道ファンに「かもめの聖地」と呼ばれている松原地区。旗振りは、乗客に車窓の風景を楽しんでもらえるよう、1年前の開業日にも住民らが自主的に行った。
 かもめを描いた手作りの旗や地元漁師から借りた大漁旗などを掲げ、線路に近い田んぼの脇で旗や手を大きく振った。始発便が通過した後も約1時間、車両が行き来するたびに歓声を上げながら祝福した。
 同市松原3丁目の元国鉄職員、末永泰三さん(67)は「おもてなしの気持ちを込めた。たくさんの人に乗ってもらい、新大村で降りて松原の景色を楽しんでほしい」と語った。

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