自治会だより 地域住民の要望に応えLINE配信 活動や話題を“速報” 諫早・ひばりが丘

ひばりが丘自治会が運用しているLINE画面

 長崎県諫早市小川町の「ひばりが丘自治会」は、地域のニュースを掲載した「自治会だより」などを希望する会員世帯にLINE(ライン)で配信する取り組みを始めた。「自治会の活動や話題がよく分かる」などと好評だ。
 同自治会には全世帯の9割を超える約570世帯が加入。共働き世帯が約半数を占め、回覧板だと「平日昼間は回すことができない」「回覧が終わるまで時間がかかる」「回覧板を回した後、内容を忘れてしまう」などの意見、要望が上がっていた。このため約3年前から広報活動にスマートフォンアプリを導入していたが、より使い勝手がいいよう8月からLINEに切り替えた。
 月に1回以上発行している「ひばりが丘自治会だより」(A4判、1~2ページ)をはじめ、清掃活動やレクリエーション大会、出没するイノシシへの注意呼びかけなど自治会内のニュース、話題などを写真とともに“速報”。班長を置いておらず情報が届きにくいアパート住民にも利用してもらい、「友だち」登録は現在、会員世帯の約8割を数える。スマホを利用していない高齢者世帯などには従来通り、「自治会だより」は回覧板を活用している。
 LINEは同自治会全体のほか、班ごと(全31班)のグループでも運用。情報の内容に応じて使い分けている。中里利行会長(75)は「即時性や情報量の多さでメリットがある。全国的に自治会離れが進む中、自治会が普段、どういった活動をしているのか知ってもらいたかった。住民の関心が高まれば活動の活性化、顔の見える地域づくりにつながる」と期待している。

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