ベリンガムの活躍がレアルの諸問題を“隠ぺい”? 活躍すればするほどチームに潜む問題点は見えにくくなり…

写真:レアル・マドリードの中心選手として活躍するベリンガム ©Getty Images

現地時間9月24日に行われたラ・リーガ第6節で、アトレティコ・マドリードとレアル・マドリードが対戦。今季最初の“マドリードダービー”をアトレティコ・マドリードが3-1で制した。

アトレティコ・マドリードの本拠地シビタス・メトロポリターノで行われた注目のダービーマッチは、アトレティコ・マドリードが2勝1分1敗、レアル・マドリードが5戦全勝という状況で行われた。開幕以降リーグ戦を全勝しているアウェイチームが有利かと思われたが、試合が始まるとホームチームが積極果敢にゴールを狙い、前半18分までにスペイン代表FWアルバロ・モラタとフランス代表FWアントワーヌ・グリーズマンがゴールネットを揺らす。

劣勢のレアル・マドリードは、前半35分に元ドイツ代表MFトニ・クロースのミドル弾で1点差に詰め寄る。だが、アトレティコ・マドリードは後半開始直後に三度ゴールを急襲し、モラタがこの日2ゴール目を挙げる。結局、ホームチームが“白い巨人”を寄せつけず、3-1でダービーを制している。

スペインメディア『Relevo』は、試合後にレアル・マドリードに所属するイングランド代表MFジュード・ベリンガムについてレポート。開幕から4戦連発と大車輪の活躍を見せてきた同選手が、チームに潜む問題点を覆い隠しているといった論調を展開した。

「ベリンガムはレアル・マドリードの真実を“隠ぺい”していた。今季のレアル・マドリードの攻守両面における“もろさ”は、主に(カルロ)アンチェロッティ監督の責任である。シーズン当初はベリンガムのゴールで不都合な事実を覆い隠していたチームは、シビタス・メトロポリターノでベールをはがされてしまった」

ダイナミックな動きでピッチの至るところをカバーし、レアル・マドリードの攻守を支えてきたベリンガム。20歳のMFがスーパーであればあるほど、チームが抱える攻守両面の細かな弱点は覆い隠されてしまうようだ。

© 株式会社SPOTV JAPAN