今年度末で閉校になる広島県呉市の高校で最後の文化祭が開かれました。在校生は残り半年ほどとなった学校生活を精一杯楽しんでいました。
文化祭が開かれたのは、呉市焼山にある呉昭和高校です。第2次ベビーブームを受け、1983年に普通科の高校として創立しました。3年後のピーク時には24クラス、1131人の生徒が在席していました。
しかし、人口減少や少子化影響で徐々に生徒が減少…。県教委は、定員割れなどの理由から2年前に新入生の受け入れをやめ、今年度末で閉校することを決めました。
最後となった文化祭が24日、開かれました。テーマは「記憶に残る1ページ」。63人の在校生たちは、感謝の気持ちを込め、卒業生や地域の人たちをおもてなしします。
書道パフォーマンスに校長や教員の演奏。各教室では、卒業アルバムや過去の制服を展示したり、工夫を凝らした催しが行われました。
卒業生
「これ、わたし…。あのころは、聖子ちゃんカット。懐かしさと寂しさとかがありますね。もう少し存続してほしかったです」
このほか、専門家監修のもと、生徒たちが製作し運営した「お化け屋敷」には、長蛇の列ができていました。在校生たちは、わずかとなった学校生活を精一杯楽しんでいました。
在校生
「思い出は、消えないって思ってます。心の中に呉昭和高校あるって思っています」
呉昭和高校 生徒会長 濱本絆菜 さん
「一切、悲しくはないですね。最後だからこそ、みんな盛り上がれるので、自分はすごくうれしいです。明るくて、みんな楽しそう」
呉昭和高校は、来年3月に41年の歴史に幕を閉じます。