北陸新幹線利用6000万人 開業8年半で突破

 JR西日本は25日、北陸新幹線の利用者数(上越妙高―糸魚川)が、23日に6千万人を超えたと発表した。新型コロナの感染拡大に伴い一時は需要が急減したものの、最近はコロナ前の8割超の水準に回復しており、2015年3月14日の開業から約8年半、5千万人達成からは約1年5カ月で大台に到達した。

 JR西金沢支社によると、北陸新幹線はコロナ前、13~14カ月ごとに1千万人のペースで利用者を上積みし、19年10月に4千万人を突破した。しかし、コロナが流行してからは伸びが鈍化し、4千万人から5千万人に届くまでは約2年7カ月かかった。

 同支社によると、昨年10月ごろまでの月別利用者数は、コロナ流行前だった19年の6~7割で推移していた。全国旅行支援が始まり、個人旅行の訪日客の入国が解禁されると、同11月以降は19年比で8割超に回復。大型連休中の今年5月3日には1日当たりの利用者数が金沢開業以降で最多の4万4千人を記録した。

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