西九州新幹線開業から1周年を迎えた23日、上下分離区間となったJR長崎線の肥前鹿島駅で公共交通を体験する催しが開かれた。無料の貸し切り列車やバス、環境に優しい電動車などを運行した。
子どもたちに公共交通を体験してもらい、利用者の増加につなげようと市が企画。肥前鹿島-多良駅間で貸し切り列車を運行したほか、市内を循環するバスや電動車「グリーンスローモビリティー」の乗車体験を実施した。県と市が進める肥前鹿島駅周辺再開発のイメージパネルの展示や、おでかけアプリ「my route(マイルート)」の紹介などもあった。
また、日頃利用している駅への感謝を込めて、地元の鹿島高生約30人が駅内外のガラス拭きやごみ拾いなどを約1時間かけて行った。肥前竜王駅(白石町)から通学している3年の川﨑英勝さん(18)は「毎日使っている駅なので、愛着がある。鉄道がなくならないように、多くの人に利用してほしい」と話した。(山口源貴)