中世の城跡、赤く彩る 茂木でヒガンバナ見頃 斜面染める55万本

城跡の斜面を鮮やかに彩るヒガンバナ=26日午前10時55分、茂木町小井戸

 茂木町小井戸の城山公園でヒガンバナが見頃を迎え、中世の城跡を赤く彩っている。

 市街地を見下ろす斜面約4ヘクタールを約55万本が真っ赤に染める。今年は開花が例年より1週間ほど遅れ、26日は全体で八分咲き。秋めく空気の好天に恵まれて昼前には多くの観光客が訪れ、盛んに写真を撮っていた。

 厳しい残暑のためか、つぼみが多く残る場所もまだある。夫婦で初めて訪れたという日光市土沢、藤井政美(ふじいまさみ)さん(66)は「山の上で風が涼しく、景色がいい。これだけ咲いていれば立派で見応えがある」と感激した様子だった。町観光協会は「花は10月上旬まで楽しめそう」としている。

 29日までの「彼岸花ウィーク」は、一般車両の乗り入れ不可。27日まで真岡鉄道茂木駅北西のグリーンパークもてぎから有料シャトルバスを運行する。

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