「五感が刺激され 味もおいしい」“食とアート” 融合のディナーショー コシノジュンコさんがプロデュース=静岡市

世界的ファッションデザイナーのコシノジュンコさんが全面プロデュースした「食とアート」の融合イベントが9月25日、静岡市で開かれました。

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<コシノジュンコさん>
「静岡でビックリすることはなかったんですよ。ここ(SPAC)を使ってできることはおもしろい」

25日夜、静岡県舞台芸術センター「SPAC」で開かれたのは、世界的ファッションデザイナー・コシノジュンコさんが全面プロデュースしたディナーショー。テーマは「食とアートの融合」です。

SPAC所属の俳優「たきいみき」さんは、日本を代表する作家、谷崎潤一郎の「刺青」を演じました。

劇中で、たきいさんが身につけたのは、コシノさんが1990年に開催されたパリ・コレクションで発表した黒の衣装。演劇で着用されるのはごく稀だといいます。

このイベントにファンは。

<神奈川県から来たファン>
「お客さんをとことん喜ばせてやろうという、その心にハマっています。非常に素晴らしい」

その後のディナーでは、コシノさんが追求する「モノクロの世界」をイカ墨やキャビア、竹炭を使って表現した料理が提供されました。

メインの一皿は、ブランド牛「静岡そだち」のステーキ。まるで黒い服を着たように表現され、この独特なデザイン性に参加者たちも魅了されたようです。

<静岡県内からの参加者>
「モノトーンの色彩だけで、食事をいただくので、いつもと違った感覚。それぞれの素材の質感や感触とか、他の五感が刺激される。もちろん味もおいしい」

<コシノジュンコさん>
「遠くから来られる方もどんなものなのか、期待してくる。ここに来て、何が始まるか期待してくる。(今回)中身は一切言わなかった。期待を裏切らない中身を作らなければいけない。結果的に、みなさん本当に喜ばれてよかったと思います」

このイベントを主催した航空会社FDA=フジドリームエアラインズは、新型コロナの影響で落ち込んだ海外からの観光客を呼び込もうと企画したといいます。

<フジドリームエアラインズ 営業本部 青山修一本部長代理>
「インバウンドのお客様をを想定し、高付加価値な静岡にこれを体験するために来ていただくことを目的に実施しました」

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