ヒガンバナ見頃 小矢部、水車近く

水車の近くで見頃を迎えたヒガンバナ=小矢部市五郎丸

 小矢部市五郎丸の住民有志が町内で栽培を続けるヒガンバナが見頃を迎えた。花の近くにある水路に新設された木製水車と相まって、懐かしさを感じさせる風情が広がり、26日も住民らが散策を楽しんだ。 栽培は2001年から始まり、今年も球根約3千球を植えた結果、約12万本が咲きそろう。水車は直径約1.2㍍、幅約25㌢で、長野県小谷村の元大工西神正博さん(88)が製作。住民でつくる「彼岸花の里づくり委員会」が界わいに彩りを加えようと購入した。 この日は北蟹谷花と緑の友の会の会員15人が訪れ、ヒガンバナやキバナコスモスなどを見て回った。週末にはほぼ満開の見込みで、10月上旬まで楽しめる。 同委員会の川原俊昭事務局長(75)は「ここ数日は気温が下がり、花の色が鮮やかになってきた。山里の風景と合わせて楽しんでほしい」と話した。

© 株式会社北國新聞社