電気自動車の接近を「音で学ぶ」交通安全教室 栃木県立盲学校

 目の不自由な子どもたちが、電気自動車の接近を通報音で気づき事故にあうのを防ごうと「音で学ぶ」体験型の交通安全教室が26日、宇都宮市の県立盲学校で開かれました。

 栃木県立盲学校では26日、電気自動車の車両接近を知らせる通報音を体験する交通安全教室が開かれ、児童や生徒など約30人が参加しました。

 教室は、自動車の警報音などの開発・研究を手掛けているオートテクニックジャパンが開いているものです。普及が進む電気自動車は、走行しているとき音が静かで歩行者に接近しても気づきにくくなっています。そのため、時速20キロ以下の低速で走っているときには、歩行者に車両の接近を知らせる「通報音」を両のスピーカーから出します。

 また、自動車メーカーごとに「通報音」の音色も異なり、目の不自由な人が聞き取るためには音の教育が必要です。

 教室では、はじめに参加者たちが電気自動車に乗って、車内で通報音の音色を確認しました。そして、横断歩道での体験では、電気自動車が横断歩道の手前で停止したことにより、通報音が聞こえなくなったことを確認したうえで、安全に横断歩道を渡りました。

© 株式会社とちぎテレビ