泣き声に拍手と歓声! 子供土俵入り 波佐見・鹿山神社

力士に抱えられ、泣き出す幼児=波佐見町、鹿山神社

 長崎県東彼波佐見町宿郷の鹿山神社で23日、無病息災を願う奉納相撲(実行委主催)があった。人気の「子供土俵入り」では、乳幼児が力士や父親に抱えられて勝ち名乗りを上げた。
 人気の子供土俵入りは1984年から開かれている。コロナ禍で機会を逃した子どもも参加してもらおうと、対象年齢を4歳まで引き上げ、地区内外の約30人が土俵に上がった。
 化粧まわしを着けた大人の力士や、父親に抱えられた子どもたち。大人が四股を踏むと「よいしょ」のかけ声が上がった。子どもたちはかけ声に驚いて泣き出したり、桟敷席で見物する家族を見て笑ったりして、見物客の歓声と拍手を浴びていた。
 力士として、多くの赤ちゃんを抱えた同町の自衛官、一瀬拓哉さん(38)は息子の翔斗ちゃん(1歳5カ月)とも土俵入り。「自分の子どもの番は、より一層、身が引き締まった」と笑顔を見せた。

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