HPVワクチン 男性の接種支援を検討 小池都知事が言及

東京都が男性へのHPVワクチン接種を支援へ。子宮頸がんなどの予防接種に用いられるHPVワクチンについて、小池知事は9月26日の都議会で女性だけではなく、男性への接種の支援を検討すると明らかにしました。

厚生労働省によりますとHPVワクチンは、女性の子宮頸がんの原因となるウイルスの一部の感染を予防できるということです。世界では女性への接種だけでなく、性交渉による感染を防ぐ目的で男性への定期接種も進んでいますが、日本での接種率は低迷しています。

9月26日に行われた都議会の代表質問で小池知事は、男性への接種の支援を前向きに検討する方針を明らかにしました。

小池知事:「諸外国や国内の動向、国の検討状況などを総合的に勘案し、HPVワクチンの男性接種にかかる区市町村への支援について検討していきます。」

都議会で小池知事が男性への接種も「支援を検討する」と言及したHPVワクチンの現状について、都庁から中継で伝えてもらいます。

子宮頸がんの原因ともなるHPV=ヒトパピローマウイルスについて、ワクチン接種の現状を見ますと…女性は、小学6年生から高校1年生を対象に無料で接種が受けられますが、男性は約5万円から6万円の自己負担で受けることになっています。

厚生労働省によりますと、HPVワクチンの女性への接種が先に承認されたため、接種費用の男女の差が生まれているということです。厚労省は現在、男性接種について各国の状況などを調しているという段階です。

そんな中、中野区では今年8月から、女性と同じ年齢の男性を対象に1回約1万7000円の支援を開始しています。9月26日の都議会で、小池知事はこうした自治体への支援について前向きに検討すると言及しました。国に対し定期接種化への検討促進化を働きかけるほか、それと同時に既に支援(助成)を行っている自治体への支援を検討すると語っています。

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