現地時間9月26日に行われたラ・リーガ第7節で、マジョルカとバルセロナが対戦。両者ともにゴールを奪い合った試合は、2-2で終了した。
この試合で注目を集めたのは、65分のシーンだ。右サイドでポルトガル代表DFジョアン・カンセロとスイッチする形で抜け出したスペイン代表FWラミン・ヤマルがペナルティエリア内に侵入。マジョルカのスペイン人DFコペテがタックルで止めに入るとヤマルが転倒し、アレハンドロ・ムニス・ルイス主審はPKを宣告した。
しかし、その後ムニス・ルイス主審はVARと交信し、OFRを実施することに。その結果、PKの判定は取り消され、試合が再開されることになった。
流れを左右する重要な局面での判定について、試合後にマジョルカとバルセロナの両指揮官がコメントしている。まず、マイクを向けられたのはバルセロナのシャビ監督。同指揮官は「リプレイを見ていなかったから、あのプレーを評価することはできない。映像を渡してくれれば、話すよ」と語っていたが、実際に映像を見せられたところ、次のように私見を述べている。
「主審がOFRで確認し、接触はなかったと判断したようだね。実際のところ、少しだけ接触はあったみたいだ」
「私は競争することが好きだし、チームが勝つことも好きだ。いつもベストを尽くしたいし、そのためにチームに指示を出している。あの時、ラミンへのプレーはPKだと思った。そう感じたことは事実だし、それを隠すことはできない」
一方、マジョルカのハビエル・アギーレ監督も、冗談を交えながら次のように自論を展開している。
「もしあれが本当にPKなのであれば、私の友人の(元審判のルイス・)メディナ・カンタレホが言うようにPKなんだろう。ホイッスルが吹かれ、検証のうえで主審がそれをキャンセルした」
「絶妙な範囲での接触があったのだから、もはや主審にとってはお手上げだろう。彼(ヤマル)はファウルを受けることも辞さないつもりで突っ込んでいるのだから……。主審というのは大変な仕事だ。常に選手たちに騙されかねないのだからね」
「VARが介入したのは、主審が問題のシーンをはっきり見ていなかったからだと理解している。ヤマルに対しては接触があり、それは軽微な接触だったということだろう」
審判のジャッジに関する議論が沸騰することも多いラ・リーガ。今回の判定も、しばらくの間はさまざまな意見が飛び交いそうだ。